社交不安障害〜症状〜
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さっぽろ麻生メンタルクリニック院長の長岡です。
不安障害という病気のひとつに社交不安障害というものがあります。
もともと日本人はあがり症な人が多く、欧米の方から見たら、社交不安障害の診断に当てはまってしまうような人もいるかもしれません。
当てはまったからといって病気としてすぐに治療するというよりも、その症状によって日常生活、社会生活の多くの場面で支障をきたしているかどうかもしっかりと確認する必要があります。
それではどんな症状が社交不安障害では見られることが多いのでしょうか?
1.人前で話したり、自分が注目される場面で緊張したり、不安に感じる。
2.他人からどう思われているのか不安となり、人前に出るのを避けてしまう。
3.人前で文字を書くときに手が震えてうまく書けない。
4.周りの視線が気になる、目上の人に紹介されると息苦しい、めまい、ふるえなどが出る。
5.電話に出ると声が震える
6.他の人がたくさんいる場所に入っていけない。
7.同僚の意見に対してNOと言えない
8.注目の的になるのを避けてしまう。
9.忘年会、歓送迎会などの場面で何を雑談したらいいかわからない。
10.人から頼まれると断れない、いやと言えない。
上記以外にも様々な場面で不安症状が見られます。これまで性格だから仕方ない、気の持ちようと考えていたかもしれません。しかし、社交不安障害は、うつ病、パニック障害、強迫性障害など多くの精神疾患を合併しやすいことがわかっています。
長年に渡って苦しんでいるケースも少なくなく、早期治療によって自分らしい日常生活が送れるようにするのが望ましいと思われます。
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