うつ病の認知行動療法〜グループワーク報告〜
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さっぽろ麻生メンタルクリニック院長の長岡です。
10月27日午前実施のうつ病の認知行動療法のグループワークの内容についてご紹介します。
今回は、認知のゆがみについて取り上げました。後ろ向きな考え方や捉え方の背景に隠れている『特徴的な認知のゆがみのパターン』について説明を行い、参加者の皆様と自分自身の考え方の特徴について話し合いました。
ここでよくある認知の歪みについて幾つか挙げておきます。
1.白黒思考:物事を全て白黒つけて極端に分けようとする考え方
例:「自分は仕事や勉強を完璧に出来ないから、ダメな人間だ」
2.悲観的:うまくいかない、と未来のことを悪く考える。
例:「これまで何をやってもダメだった。どうせこれからもこのままダメで、いいことなんて何もない」
3.人の考えを邪推する:相手はこう考えていると決めつけてしまう
例:「あの人は自分のことを嫌ってるに違いない」
4.すべき思考:〜しなければならないと考えて、できない自分を責めてしまう。
例:「もう新人でないのだから、人に頼ってはいけない」
5.ラベリング:自分や他人に対してネガティヴな偏見を持つこと
例:「あいつは何をやってもダメな奴だ」
6:過小評価:うまくいかないことばかりに注目する。成功したことを忘れてしまう。
例:「自分は他人と上手にコミュニケーションが取れない」
これ以外にもいろんな認知の歪みがあるかと思います。
これら認知の歪みがあるが故に日常生活に困難を伴い、うつ病となり仕事、プライベートで悩んでいる方も多いと思います。
薬物療法だけでは改善の難しい部分なので、職場復帰など目指す場合に参考になるかと思います。
最後に当院のグループワークに興味を持たれた方は主治医、受付にお声掛けください。
さっぽろ麻生メンタルクリニック院長の札幌心療内科ブログ
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