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睡眠薬、抗不安薬の離脱症状について

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さっぽろ麻生メンタルクリニック院長の長岡です。今日はとてもツルツル路面で散歩をするのも一苦労でした。皆さんも転倒にはお気をつけください。

 

精神科、心療内科にかかられている患者さんの多くの方が、うつ病不安障害不眠症など様々な疾患で睡眠薬、抗不安薬を処方されていると思います。

睡眠薬、抗不安薬として使われているものの多くは、ベンゾジアゼピン系薬と呼ばれるものです。抗うつ薬などに比べ、効果出現も早く、患者さんとしても効いているという実感を得られやすいかもしれません。

しかし、皆さんの中にもいつの間にかこれらの薬がなければダメ、以前よりも薬の量、使用頻度が増えたという方がいるかもしれません。

それはその薬に耐性ができていることを意味し、これらの薬の依存性を物語るものです。

もちろん治療上必要な場合は躊躇せず、しっかり使わなければなりません。しかし、3種類、4種類以上と使用している方は依存の可能性も考慮していくことが大切かもしれません。

またこれらの薬を減薬していく過程で、急に止めたりすると、リバウンド現象として離脱症状が起こることもあります。主に自律神経症状が中心で、動悸、頭痛、めまい、イライラ、不安感、憂うつな気分などが見られます。これらの症状自体が、うつ病などの症状でも見られ、うつ病の症状なのか、はたまた副作用としての離脱なのか判断に迷うこともあります。

とくに睡眠薬、抗不安薬の中でも、半減期の短い薬ほど、リバウンドとしての離脱症状が出やすいと言われています。

治療に当たっては、自分が飲んでいる薬についても今一度、情報を整理してみるのも大切かもしれません。

 

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