過食が止められない?
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あけましておめでとうございます。昨年末からの開業で慌しく、皆様にはご迷惑をおかけすることも多く、至らない点ばかりですが今年もよろしくお願いします。
お正月で食べ過ぎ、飲み過ぎで生活習慣が乱れがちな人も多いかもしれません。
患者さんの中には、過食が止められない、過食した後に吐いてしまうという人もいます。摂食障害の一つの状態ですが、実際に過食嘔吐している人たちは、無心に慣れる、ストレス発散、嫌な気分を忘れられる等の様々な理由を述べます。しかし多くのケースが、対人関係絡みの悩みから、人を信じられない、見捨てられる不安がある、本音を言えない、自分を大切にできない、自己肯定感が持てないなどの考えが頭を占め、それ故、ストレスがある、嫌な気分を忘れたいと述べていることが多いと思われます。
あくまで過食嘔吐をしてしまうというのは、表面的な結果であり、その背景に目を向けることが大切です。
このような状態に陥れば、うつ病、不安障害などの診断もつくことも多く、薬物療法もおこなっていることがほとんどですが、薬だけでは限界もあるかもしれません。
過食嘔吐をしてしまうという依存症的行動の背景にも注目して考えてみることで治療の糸口になるかもしれません。
麻生メンタルクリニック院長の札幌・心療内科ブログ
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