不眠に悩む方へ
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さっぽろ麻生メンタルクリニックの長岡です。
不眠のテーマについてお話したいと思います。成人の実に5人に一人が何らかの不眠に悩んでいます。65歳以上となると、3人に一人と言われています。
昔に比べ世の中の環境が眠れない環境になっていることも不眠の一因と思われます。
現代社会は24時間社会であり、夜でも明るく、テレビをつければ常に何かやっている、その他、24時間オープンのお店やそこでの交代勤務など睡眠リズムが乱れがちになりやすいです。
たかが不眠と侮ってはいけません。多くの精神疾患、例えばうつ病、不安障害、アルコール依存症、統合失調症など不眠を呈する病気はたくさんあります。またこれらの病気の再発の前兆としても不眠は重要な所見です。
翌日に元気に過ごせる為に良い睡眠を得るための心がけを以下に挙げておきます。
朝の起床時間は一定にする。
週末の夜更かしを避ける。
昼寝はしても、午後2時より前で20分程度。
睡眠時間は人それぞれ、時間にこだわらない。
布団に入って30分経っても寝付けない時は、寝室を出る。
寝室は寝る目的以外で使用しない。
寝る数時間前にコーヒーやお茶は飲まない。
ぬるま湯に30分程度浸かり、リラックスをする。
寝る前のお酒はNG。寝付きが良くなるように感じても、中途覚醒が増えます。
朝は太陽の光を浴びましょう。
日中は適度の運動を心がけること。
他にもあるとは思いますが、以上のことに気をつけてもらえればと思います。
睡眠薬の使用だけに頼らず、睡眠環境にも注意してみましょう。
麻生メンタルクリニック院長の札幌・心療内科ブログ